후리가나로 읽는 일본 고전
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
二 古代中国のアルケミィ
二 古代中国のアルケミィ
『周易参同契』は、丹道の祖書であるが、この丹というのは、初めは赤沙、即ち天然に出る朱を指した字であった。朱というのは、硫化水銀の複合体のことであって、古代の中国人は、この朱を甚だ尊重した。王の屍体を朱に漬けたというような話もあるが、それは防腐剤という意味であろう。芸術的な立場からは、各代にわたって、朱の赤色の美をいたく喜んだ。
しかしそれよりも、朱の示す化学変化が、古代人の注意を惹いた方が、大きかったのである。「赤色の朱を熬煉すれば白光ある水銀となり、水銀を焼けば復び朱となり、また水銀は忽然として黄金を銷融し、しかもこれを他物に塗りて焼けば、水銀は去って行くところを知らず」というアルケミィの立場から、丹を霊異人を驚かすものとして珍重したのである。朱、即ち硫化水銀を唯焼いただけでは、白色の水銀は得られない。空気中で焼いて酸化水銀として、これを木炭の上で「熬煉」すると、還元されて水銀が得られる。また白色の水銀を焼いても、朱にはならない。硫黄華を水銀に混じて煉ると硫化水銀になるが、これは黒色である。この黒色の硫化水銀にアルカリを加えて、温湯で煎ずると、忽然として赤色の朱、即ち硫化水銀の複合体にかわるのである。