후리가나로 읽는 일본 고전
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
夕食には、一家揃って着物を替えて、夕食の卓につく。こういう生活は、日本の農家では全く想像もつかない。財産は現在では、ちょっと計算しかねるくらいであるが、これはもとからあった資本ではない。前田氏ははじめ移民としてアメリカへきたという話であるから、何も資本を持ってきたわけではなかろう。まあいわば身体一つの移民生活から始めたと解していいであろう。それが四十年の苦心経営の結果、今日をもたらしたのであるから、その間の消息をうかがってみることは、少なくも興味のある話である。
最初に考えられることは、土質が非常に豊饒で、恵まれた気候条件下にあるのであろうという点である。ところがその点は、前にもちょっと話したように、決してよい土地及び気候ではないのである。荒れ地のところをみると、有機物はほとんどない。白茶けた粘土分の多い土である。乾くとかんかんの盤になって、鍬も立たないような厄介な、どうにも手に負えない土が、農場の大部分を占めている。そういう土地に、毎年堆肥を反当り四トンから五トン近く入れて、それを豊かな耕地に化したというのが、真相なのである。
問題は畑灌漑であるが、灌漑といっても、水を畑に入れることが、大問題ではない。