일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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「もくせい」ごうのなぞ

中谷宇吉郎集 第六巻

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면

아오조라 문고

この転換は、間髪をいれず飛躍的に生ずる。即ち連続の中に飛躍があるのである。この精神活動は、後世に到って、禅宗が盛んになるにつれて、その悟りを説く場合によく唱えられたあの頓悟と非常によく似たものである。後世といったのは、達摩西来は、魏伯陽より数百年もおくれているからである。

こういう飛躍的な転換の例として、佐久間博士は、禅の心理学的研究において、反転図形の知覚を挙げておられるが、まことに適切な比擬である。最も通俗な反転図形の一つは絵さがしであるが、巧みに作られた絵さがしでは、いくらさがしてもなかなか何も見つからない。ところが何かの拍子に、はっと草叢の中に兎が見つかる。一度見えるといつでもそれは現出するので、今まで見えなかったのが、かえって不思議なくらいである。あのはっと見つかる時の精神活動が、連続の中の飛躍なのである。この飛躍があると、一瞬のうちに全体が入れかわって、全然別な景象が現出する。禅の頓悟でも、丹家の還丹でも、すべて証得の道は、この飛躍あるいは転換と非常によく類似した精神作用によるものである。『参同契』は、『周易』を仮りて、空間、時間、連続、存在の問題を提出し、それを材料として、全精神的転換に達する道を説いたものと解するのが、現代人には一番分りやすい解釈であろう。