일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼしぞう

久生十蘭短篇選

久生 十蘭

久生 十蘭의 久生十蘭短篇選(ぼしぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,344자 · 96화면

아오조라 문고

かということを間もなく思い知らされた。というのは、姉娘の葛木姫が泰文の眼をぬすんで法皇に嘆願の文を上げたからであった。父は娘を家からだすことを嫌って壺へおしこめ、手紙の行来さえとめている。そればかりか、事ごとに鞭や杖で打つので、辛くてたまらない。嫁入るなり、尼寺へつかわされるなり、ともかくこの苦界からぬけださせるようにしていただきたいと書き、「さく花は千種ながらに梢を重み、本腐ちゆくわが盛かな」という和歌を添えてつくづくにねがいあげた。法皇はあわれに思って、東宮博士大学頭範雄の三男の範兼を葛木の婿にえらび、一千貫の嫁資をつけ嫁入らせるようにと沙汰された。

一説には、葛木の上書は公子が文案し、和歌も公子が詠んだものだといわれているが、たぶんこれは事実だったろう。おのれを持することの高い、公子のような悧口な女が、どういうつもりで泰文のような下劣な男のところへ後添いに来る気になったのかと、いろいろに取沙汰されたものだが、国吉や泰博のはかない終りや、常ならぬ虐待を受けている子供たちをあわれと思い、朝霞にかわって、泰文のでたらめな暴虐から子供たちを護ってやろうと思ったのではなかろうか。