후리가나로 읽는 일본 고전
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くだん
九段
坂口 安吾의 九段(くだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,870자 · 20화면
お金持や、貧乏人でも気のきいた人は碁会所などはひらかない。碁の旅館などと看板をだせば先ず普通に人が考えるのは、小さくて汚い旅館、ほかに自慢の種がないから、亭主が多少碁に腕に覚えのあるのを頼りに窮余の策をめぐらしているのだろうということだ。こんな大邸宅大庭園を擁して碁の旅館とはピント外れのようだが、外れるどころか大当りに当ったのだから、今や日蝕族のピントは日本を征服するに至るだろうと思われるほどである。つまり財界官界などのお歴々や会社官庁などがここのいくつかの広間を碁会に使用するに至って、彼女らの日蝕は終り、かの白光サンたる太陽が再びきらめきはじめたのだ。つまり碁会を縁に普通の宴会席に移行したからである。したがって日蝕族の神様は碁であり、つながる縁で私のようなヘボな横好きでも大そう厚く遇せられるという思いがけない結果になった。
私が「もみぢ」を知ったのは、足かけ四年前になる。呉清源と岩本本因坊の十番碁が読売新聞の主催で行われることになり、その第一回戦がこの旅館でひらかれたのである。私は観戦記をたのまれた。手合の前日の夕方、平山記者が現れて、
「社の自動車を用意してきましたが、これからモミヂへ行って、一パイのんで、ねむる、というのは、どうですか」