일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ふたつのにわ

二つの庭

宮本 百合子

宮本 百合子의 二つの庭(ふたつのにわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,492자 · 389화면

아오조라 문고

「そうでもないけど……」

電燈の灯かげがそのガラスにきらめいてはいるが、午後じゅうぴたりとしまったままでいる客室のドアを、こっちの室の中から保が見ている。伸子は保の気持がわかるようでせつない思いがした。

「――もうすむでしょう」

保は黙って視線をそらせ、煖炉前のバラの花を見た。いつもの保であったら、すぐよって行って、その花の品種だの咲きかたのよしあしを話すのに、今夜は遠くから立ったまま眺め、ただ、

「姉さんがもって来たの?」

ときいた。

「きょう、ほんとはお父様のお誕生日だったのよ。知っている?」

「うん」

保はしばらく立ったままでいたが、また二階へあがって行った。

食卓の準備がはじまった。それを見ている伸子の唇から思わずほとばしるような質問があった。

「二人だけ別? どうして? お母さまは?」

「奥様はお客様とあちらであがりますそうです」

「…………」

やっと自分を抑えた声で伸子は女中に命じた。

「きょうは、お父様のお誕生日で駒沢から来たんだから、御一緒にたべられるまでお待ちしています、って。そう申上げて来て」

狭い中廊下をこして、ドアをノックし、女中がはいって行った。