일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ふたつのにわ

二つの庭

宮本 百合子

宮本 百合子의 二つの庭(ふたつのにわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,492자 · 389화면

아오조라 문고

老松町に間借り暮しをはじめた頃のある夜、伸子も素子につれられてフィリッポフというその男の住居を訪ねたことがあった。一九一七年の革命のとき極東のどこかの小さい町に両親と生活していて、騒動の間に親たちは死に、自分は日本へ逃げて来たというフィリッポフは二十八九歳で、鴨居に頭のつかえる背たけをしていた。亜麻色の髪をすこし長めに後へなでつけ、水のような瞳をしたフィリッポフは神田に二階借りして、ロシア風の襞の多いスカートをつけた若いからだの大きい妻と、生れて間のない赤ん坊とで暮していた。階下にはいかにも下町風の頭痛膏をはった婆さんが住んでいた。二階へあがるとき内部が見える位置にある部屋の障子のそとに、寄席の引き幕の古びたようなじじむさい大きい布がぐるりとはりめぐらしてあった。フィリッポフはその二階の二つの小さい座敷の唐紙をはずして、椅子、テーブル、大きい本箱、赤ん坊の揺籃、ミシン、赤ん坊に湯をつかわせるブリキの大盥、食器棚など、生活に必要なあらゆるものを、その室内に持ちこんで暮していた。燭光の小さい電燈の光が、日本人の習慣では想像もされないほどこみ入って、しかも整頓されているその室の光景を照し出していた。