후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
きょうのそのころ
京のその頃
上村 松園
上村 松園의 京のその頃(きょうのそのころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,450자 · 7화면
私なども娘時代には地唄の稽古をしたものだ。この頃では地唄など一向廃ってしまったけど、その頃の町での稽古物というとまず地唄だった。
四条通りから堺町に越した頃、私はもう絵を習いかけていたが、その頃よく宵の口に、時をきめてかどを地唄を流して来る六十余りのお爺さんがあった。それが大変うまく、緩急をつけて、なかなかちょっと誰にでもはやれない地唄の中の許し物を嗄れた渋い声で唄って来る。
アッ来やはった、と思うと、私は絵の稽古をやめて表の格子の内らまで駆け出しては、この流しに聞きとれたものだった。
その頃の祇園の夜桜は、今に較べるともっともっといい恰好だったが、桜の咲く頃など祇園さんの境内に茣蓙を敷いて、娘に胡弓を弾かせて自分の三味線と合わせてることもあったのを記憶してる。後ろにはお婆さんがいた。見れば人品も卑しくない。屹度元は由緒ある人の落ちぶれたものに相違ないとも思わせた。
こうしたしんみりした味なども、この頃の円山では味わえなくなってしまった。あの大声のラジオや蓄音機などというような唯騒々しいばかりのものなど素よりその頃はないので、こうした親子連れの町芸人の芸などもしんみり聞けたのだった。