후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんひょう
人間豹
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 人間豹(にんげんひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 155,989자 · 311화면
都会のジャングル
これから追跡するものの匂いを充分覚えさせるためである。
犬は鼻をヒクヒクさせて、薬品のはげしい匂いに親しんだ。小林少年が突然その布片を持って家の中へ駈け込んでしまうと、彼は方角に迷って、しばらくキョトンとしていたが、やがて、類似の匂いを嗅ぎつけたのか、鼻面で地面をこするようにして、勢いこんで前進をはじめた。
「よし、出発だ」
恒川氏の指図に従って、車は動き出した。シャーロックは時々立ち止まっては、烈しく走り出す。そのたびごとに車の速度を調節しなければならなかったけれど、さすがに名犬は敵のあとを見失うようなことはなく、異様な追跡自動車は、寝静まった深夜の町々を、北へ北へと進んで行った。
明智がさっきの電話で、黒い糸のようなものが恩田のからだにからみついて離れないといったのは、つまりこのことであった。彼の言葉が単なるおどし文句や怪談ではなかったことが、今こそ明らかになったのである。
都会のジャングル
名犬シャーロックの先導する追跡自動車は、明智のいわゆる「黒い糸」に引かれでもするように、少しも誤まることなく、恩田の通過した淋しい町々を走った。そして、まもなく九段近くの濠端にさしかかったとき、明智の鋭い眼が、たちまち前方の路上に異様な物体を発見した。