후리가나로 읽는 일본 고전
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じんめんそうものがたり
人面瘡物語
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 人面瘡物語(じんめんそうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,114자 · 10화면
、しかたなく不治の病気を云いたてに、此処に隠れてもう二十余年になるが、これがために心身も疲れ果てて、せめて其処許の一曲を所望して、心置きなく往生したい存念から、不躾ながら御出でをおねがいした次第でござる」
と、病人は淋しそうに八郎の顔を見た。八郎の眼には涙が湧いていた。
「未熟な芸を御所望とならば、今宵は朝まで御覧に入れましょう」
八郎は其の夜終夜病人の前で幸若舞を舞うて見せた。病人は嬉しそうにそれを眺めていた。六七人の家臣も其の座に連って主人の悦ぶ顔を見てこれも悦んでいた。そして、八郎が舞うて舞うて舞いくたびれたところで夜が明け放れた。
「大儀であった、これで二十年来の胸が晴ばれした、もう何も思いのこすことはない」
病人は八郎に感謝してから家臣の方を向いて、
「皆彼方へ往って、客人を饗応す準備をするが好い、客人にはそれまでに、ちょっと御目にかけるものがある」
家臣が出て往くと病人はまた八郎に向って云った。
「食事が済めば、ゆっくり休息して出発してくだされ、家の者に申しつけて、何処までも送らせる」
其の後で病人は膝を躪らして炬燵を離れ、かけていた夜着を後に放ねて、