일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

なにもの

何者

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 何者(なにもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 38,449자 · 77화면

아오조라 문고

彼がまだ片田舎の平刑事であった時分、地上にこぼれていた一滴の血痕を、検事や上官が来着するまで完全に保存する為に、その上にお椀をふせて、お椀のまわりの地面を、一晩中棒切れで叩いていた、という一つ話さえあった。彼はそうして、血痕を蚯蚓がたべてしまうのを防いでいたのである。

こんな風な綿密周到によって地位を作った人丈けに、彼の取調べには毛筋程の隙もなく、検事でも予審判事でも、彼の報告とあれば全然信用がおけるのであった。

ところが、その綿密警部の綿密周到な捜査にも拘らず、室内には、一本の毛髪さえも発見されなかった。此上はガラス窓の指紋と、屋外の足跡とが唯一の頼みである。

窓ガラスは最初想像した通り、掛金をはずす為に、賊がガラス切りと吸盤とを使って、丸く切り抜いたものであった。指紋の方はその係りのものが来るのを待つことにして、警部は用意の懐中電燈で窓の外の地面を照して見た。

幸にも雨上りだったので、窓の外にはハッキリ足跡が残っていた。労働者などの穿く靴足袋の跡で、ゴム裏の模様が型で押した様に浮出している、それが裏の土塀の所まで二列に続いているのは、賊の往復したあとだ。