후리가나로 읽는 일본 고전
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なにもの
何者
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 何者(なにもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 38,449자 · 77화면
七、砂丘の蔭
赤井さんが煙草を買いに出たのが本当だったことも、その書生の口から分った。併しいくら強情を張った所で、証拠が揃い過ぎているのだから仕方がない。その上アリバイさえ成立たぬのだ。云うまでもなく彼は起訴され、正式の裁判を受けることになった。未決入りである。
七、砂丘の蔭
それから一週間程して私は結城家を訪れた。愈々弘一君が退院したという通知に接したからだ。
まだ邸内にしめっぽい空気が漂っていた。無理もない、一人息子の弘一君が、退院したとは云え、生れもつかぬ片輪者になってしまったのだから。父少将も母夫人も、それぞれの仕方で私に愚痴を聞かせた。中にも一番つらい立場は志摩子さんである。彼女はせめてもの詫心か、まるで親切な妻の様に、不自由な弘一君に附き切って世話をしていると、母夫人の話であった。
弘一君は思ったよりも元気で、血腥い事件は忘れてしまったかの様に、小説の腹案などを話して聞かせた。夕方例の赤井さんが訪ねて来た。私はこの人には、飛んだ疑いをかけて済まなく思っていたので、以前よりは親しく話しかけた。弘一君も素人探偵の来訪を喜んでいる様子だった。
夕食後、私達は志摩子さんを誘って四人連れで海岸へ散歩に出た。