후리가나로 읽는 일본 고전
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なにもの
何者
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 何者(なにもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 38,449자 · 77화면
賊は裏庭から忍び込んで、品物を盗み集めている所へ、ヒョッコリ弘一君が這入って行ったので(多分賊を追いかけたのであろう。倒れていた位置が入口ではなかった)恐怖の余り所持のピストルを発射したものに相違なかった。
大きな事務デスクの抽斗が残らず引出され、中の書類などが、そこいら一面に散乱していた。だが、少将の言葉によれば、抽斗の中には別段大切なものは入れてなかった。
同じデスクの上に、少将の大型の札入れが投出してあった。不思議なことに、中には数枚の百円紙幣が這入っていたのだが、それには少しも手をつけた跡がない。
では何が盗まれたかというと、実に奇妙な盗賊である。先ずデスクの上に(しかも札入れのすぐ側に)置いてあった、小型の金製置時計、それから同じ机の上の、金の万年ペン、金側懐中時計(金鎖共)一番金目なのは、室の中央の丸テーブルの上にあった、金製の煙草セット(煙草入れと灰皿丈けで、盆は残っていた。盆は赤銅製である)の品々であった。
これが盗難品の全部なのだ。いくら検べて見ても、外になくなった品はない。金庫の中も別状はなかった。
つまり、此賊は外のものには見向きもせず、書斎にあった悉くの金製品を奪い去ったのである。