일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くんしょうをもらうはなし

勲章を貰う話

菊池 寛

菊池 寛의 勲章を貰う話(くんしょうをもらうはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,721자 · 28화면

아오조라 문고

三

七月が、だんだん終りに近づいた。ワルシャワの市街を照す日光は、日に日に熱度を加えてきた。それと同時にワルシャワを半円に取り巻いている独軍の戦線が、時々刻々縮まっていった。

イワノウィッチには、毎晩夜の来るのが待たれる。昼間は、営舎の内部がひどい熱気に蒸されて、大きいストーブのようになっていた。そして、ワルシャワ名物の蝿が、天井にも、床にも、壁にも、いっぱいに止まって、それが不断に動いて、壁や天井そのものまでが動いているように見えた。

が、夜になるとワジェンキ宮殿の泉水には冷たい微風が吹き起った。月の光が、ワルシャワの街を青い潮水の水底にあるように思わせた。その中を霧が煙のように絶えず上って、霧の晴間には、月の光にぬれた樹木の青葉が、きらきらと輝いているのが見えた。そんな宵、彼は必ずリザベッタの家を訪うた。

彼女は、バガテラからあまり遠くない、ブラウスキ街十二番地にある家に住んでいた。彼女は大きい建物の三階にある部屋を三つばかり占めていて、ローナという年寄の婦人と慎ましく住んでいた。彼女は劇場に出る前の短い時間を、欣んでイワノウィッチをもてなした。