후리가나로 읽는 일본 고전
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きただけとあさひだけ
北岳と朝日岳
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 北岳と朝日岳(きただけとあさひだけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,121자 · 16화면
で、せめて上河内から穂高へ登る可きであった。このことは島々で勧められたのであるが、それ程の山なら御岳から見えぬ筈もなかろうし、且又『風景論』にも記載が欠けていたのでさして気にも止めなかったのは、何と笑われても致方ない失策であった。
槍ヶ岳の登山が阻まれたので、大野川から乗鞍岳に登り、再び御岳を攀じ、寝覚から駒ヶ岳に登って、玉窪の小屋に一泊し、宮田に下り、三峰川に沿うて高遠に至り、更に黒川を遡りて、忘れもせぬ八月十八日、暴風雨を突いて戸台から甲斐駒に登った。頂上に着いたのは午後四時頃であったろう。北寄りの大きな岩蔭に測量部員の滞在している小屋があって、其処に泊めて貰えたのは有り難かった。
夜が明けても風は収まらず、曇った空からは未だ雨が落ちていた。然し雲は高いので割合に眺望は広い。地蔵岳の上にはっきりと富士の姿も眺められる。南方は間近い山の巓に屯した一団の乱雲に遠望を遮られていたが、其雲が次第に消え去ると、水浅黄に澄んだ晴空が顕れて、其処に雄渾極りなき一座の山の姿が劃然と描き出された。思い切り左右に張った肩の弾力ある線のうねり、まるでピンと張った弦のようにはち切れそうな力が籠っている。