후리가나로 읽는 일본 고전
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きただけとあさひだけ
北岳と朝日岳
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 北岳と朝日岳(きただけとあさひだけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,121자 · 16화면
朝日岳
崖になっている岩巣も三、四個所あって、これには悩まされた。それでも午前十時頃には南の肩に続く東山稜の上に登ることを得た。あたりは偃松が稍深い。行手を望むと頂上からグイと引きおろした、あの峻直な斜面の下まで辿り着くには、なお二、三の隆起を踰えなければならない。その頂上は既に湧き上る幾重の雲に包まれ、無数の雨燕が雲の中から舞い落ちる木の葉のように群れ飛んでいた。夕立が来そうだから降られない中にと、直に頂上を指して出発したが、未だ斜面の下までも行かぬうちにとうとう大雷雨に襲われて了った。斯くてまたも絶頂を窮めずして下山するの止むなきに至ったことは、帰路に遭遇した困難と共に容易に忘れ難い恨であった。
私が北岳の頂に立つことを得たのは、それから十数年の後である。
朝日岳
鬱蒼たる深林があり、清い谷川が流れ、其上に高山植物と残雪との美しさを兼ねた、そして人間の訪れたことのない幽邃な境地を、有るがままの姿を失わない中に尋ねて見たい。そうした考で私は友人田部、森の二君と倶に三人の人夫を伴い、越中小川の谷から黒薙川の北又に入り、支流恵振谷を遡って、白馬岳の北に尚お八千尺近い高度を保ちながら、世に忘られている朝日岳を探ったのであった。