후리가나로 읽는 일본 고전
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きたかぜにたこはあがる
北風にたこは上がる
小川 未明
小川 未明의 北風にたこは上がる(きたかぜにたこはあがる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 4,249자 · 9화면
」といって、賢二も、お家の中へ入ってゆきました。
台所へくると、てんぴの焦げる臭いがしました。強いガスの火にかかっているからでした。そして、女中のきよが、いっしょうけんめいに鉄ざらの中へ卵を入れてかきまわしていました。ガリ、ガリ、ガリという音が、ほんとうに活動写真機をまわすときの音のようでした。
「お姉さん、また、カステラをこしらえるのかい?」と、賢二がききますと、女中のそばに立って、じっとさらの中を見つめていましたお姉さんは、賢二をにらむような目つきをして、
「いいから、あっちへいっていらっしゃい。」といって、弟を、あちらへ追いやろうとしました。なぜなら、昨日もカステラを造り損ねて、賢二くんに笑われたからです。
「昨日のように、卵を焦がしてしまっては、食べられやしないよ。」と、賢二が、いいますと、お姉さんは、女中をしかりつけて、
「きよは、力がないのね。もっとかきまわさなければ、だめなのよ。私に、おかしなさい。」と、あわだて器をひったくって、お姉さんは、ガリ、ガリ、ガリと、すさまじい音をたて、卵をさらの中でかまわしはじめました。
「お隣のおじさんが、活動写真をやっているのかときいたよ。