후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
なんぽうゆうしん
南方郵信
中村 地平
中村 地平의 南方郵信(なんぽうゆうしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,899자 · 42화면
純白な羽毛を引き抜かれるたびに、鶏は身をもがき、首をのばしてけたたましい悲鳴をあげる。
爺さんは眼頭にいっぱい涙をためて、つぶやいていた。
「毛を抜かれるわりもつらかろうが、抜くわしの身はもっとつらか。こんど産れてくる時は鶏どんになってくるではなかど……。なに鳥がよかろか。五彩で美々しか雉どんがよかろ。そいでん、狩人どんに見つかってしまえば、それ迄の命じゃ」
爺さんの繰り言は、まるで耳に入らないもののように、鶏は強く羽ばたきしては舞い逃げよう、とする。
「いっそ、目白がよかろ。目白になって陽なたの丘の竹藪で、日がないちにち啼き暮すことじゃ。そいでん、子供たちにつかまって、籠んなかに入れられてしまえば、また鶏どんと同じ運命になる道理じゃ」
爺さんは少時考えこんでいたが、悲しそうな声でつぶやいた。
「いっそ、こんげ苦しか浮き世には、二度と産れてこんことじゃ」
すると、丁度その時、雌鶏は爺さんの油断を見すまして、荒縄から身をすり脱け、土の上を走りだした。糊刷毛のような白い毛を羽根の先に残しているだけで、全くの丸裸になってしまっている。無花果の樹の根もとから、低く一直線に肥料小舎までとんで行くと、まるで気でも狂ったように、けたたましく叫びたてながら、空に舞いあがろうとした。