일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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『つち』について

『土』に就て

夏目 漱石

夏目 漱石의 『土』に就て(『つち』について)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,185자 · 9화면

아오조라 문고

余は元来が安価な人間であるから、大抵の人のものを見ると、すぐ感心したがる癖があるが、此「土」に於ても全くそうであった。先ず何よりも先に、是は到底余に書けるものでないと思った。次に今の文壇で長塚君を除いたら誰が書けるだろうと物色して見た。すると矢張誰にも書けそうにないという結論に達した。

尤も誰にも書けないと云うのは、文を遣る技倆の点や、人間を活躍させる天賦の力を指すのではない。もし夫れ丈の意味で誰も長塚君に及ばないというなら、一方では他の作家を侮辱した言葉にもなり、又一方では長塚君を担ぎ過ぎる策略とも取れて、何方にしても作者の迷惑になる計である。余の誰も及ばないというのは、作物中に書いてある事件なり天然なりが、まだ長塚君以外の人の研究に上っていないという意味なのである。

「土」の中に出て来る人物は、最も貧しい百姓である。教育もなければ品格もなければ、ただ土の上に生み付けられて、土と共に生長した蛆同様に憐れな百姓の生活である。先祖以来茨城の結城郡に居を移した地方の豪族として、多数の小作人を使用する長塚君は、彼等の獣類に近き、恐るべく困憊を極めた生活状態を、一から十迄誠実に此「土」