일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ゆめはよびかわす

夢は呼び交す

蒲原 有明

蒲原 有明의 夢は呼び交す(ゆめはよびかわす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,126자 · 210화면

아오조라 문고

それから足掛け三年もぐずぐずしていたが、いよいよ帰京することに決して国許を出発し、途中小倉に立寄った。鶴見はここで久しぶりに往年の少女と遇うことになった。

この家の兄嫁というのはきさくな性分で、食事のおり、「これが東京でお世話になっていたときには大分面白いことがあったそうですね」といった。そういわれて、突然のことなので、ちょっと面はゆかったが、かれはその言葉をむしろ冷やかに聞き流してしまった。かれには一旦事が過ぎれば極めて冷淡にものをあしらう性癖がある。根本の執著心は深いけれども思いも寄らぬ冷淡さで過去を離れて現実に処してゆくことが出来た。諦らめでもなく仮装というのでもない。鶴見は自分にそういう性癖があるのを知り抜いていて、時には余りに冷やかすぎると思って悔むことさえある。

鶴見はこのたまたまの会見にも、些の感情をも動かさずに、それきりに別れてきた。

一つ思い出すことは、その小倉でその日に雪が降りだして、翌朝起きてみれば、めずらしくも二尺以上積っていたということだけである。

また時が立った。今度は歳月の間隔が長かった。その間に鶴見は父を亡い、その翌年には結婚していた。