후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
「いったい、この松ぁ、何年経っている?」
年数の値ぶみを試みたところが、番所のおやじが無造作に、
「はい、一千と八年目になりますさかい」
芽生えから自分が守り育てでもして来たような返事をするから、よたとんがそれを聞き咎めて、
「一千と八年――千年の松はいいとして、その八年というのは、いったい、何の目のこから来てるんだ」
と、松の番所のおやじに向って、とがめ立てをしました。
百六十九
鶴は千年とか、亀は万年とかいって、大ざっぱに老松の齢を千年だときめてしまうことは、非科学的ではあるが、観念的には許されるとして、その千年の下へ、八年がくっついたから、それで、よたとんが聞き咎めたのであります。
千年は千年でよい、千年の松は千年の松のみどりでよろしいが、一千〇八年という端数がついてみると、相当に数学的根拠と、植物学上の実験を催促しなければならない段取りになったから、よたとんが聞き咎めると、松の番所のおやじはすましたもので、
「はい、松というものは、千年経ちますると、枝がはじめて地につくものでござりましてな、私は長らくこの松の御番をつとめておりますが、この松の枝があの通り地につきましてから、これで、指折り数えてみると、八年目になりましてな、じゃによって、この松の樹齢は一千と八年になりますさかい」