후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 349,705자 · 678화면
茂太郎の眼は、たしかに異常です。異常なのは眼だけではありませんが、その眼は特別によく働く機能を授けられている。それにこのごろは、天文を見ること、星を数えることに、毎夜の如く慣らされているから、その感覚が一層精練されて来ているようです。
それですから、暗夜でも物を見るのは、さして苦としないのを、今夜は形の如き月夜ですから、眼の前を通る舟の中を見定めてしまうことは、なんでもありません。
「あ!」
そうして、ここでもまた、あっ! と驚かねばならないものを発見しました。
今、現に、櫓を押しているその人は……それこそ、自分が現に極度の同情を寄せていたマドロス君その人ではないか。
そうしてまた一方、舳の方に、もう一人いる。それとても別人ではない、昨今、遠方からここへお客に来ている七兵衛というおじさんではないか。
さしもの茂太郎が、そこで途方に暮れてしまいました。
あの天神山で焼き殺されているマドロス君がマドロス君であるならば、今、ここを小舟で通り過ぎているマドロス君がマドロス君であり得るはずがない!
どうしたのだろう?
そこで思い乱れた茂太郎は、前後の思慮もなく、大声をあげてしまいました、