후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 349,705자 · 678화면
というはずはないのです。
そこで白雲は、浦島太郎がするように、その小箱を小腋にかい込んで――苦笑しながら娘の逃げて行った方面を見送っていましたが、それは、もう一つの理由からしても、あの娘の跡を追いかけて、手渡してやらなければならぬ、という義務に責められているようなわけでした。
つまり、あの娘の、この品に対する愛着と、失望を救う目的のみならず、自分の良心と、名誉のためにかけても……それは、あの娘が、里へ命からがら逃げついたとする、彼女の目には、雲突くばかりの追剥が、行手にわだかまっていたから、と言うよりほかの報告はないにきまっている、そうなると、村人は黙ってはいまい、捨てては置けまい、在郷軍人や、青年団が総出になって、出動するような形勢になることはわかりきっている。
瘠せても枯れても田山白雲が、追剥泥棒の嫌疑を、無関心ではおられない。
その証明のためにも、こちらから進んで行かねばならない――これらの事情がついに、白雲をして、不知不識、「勿来」の関の関門を、前に向って突破させてしまいました。
十六
関をくだって、関北の村へ出ると、果して白雲の予想した通りでした。