후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 349,705자 · 678화면
五十八
なんにしても、この女も、今晩のうちに殺してしまわねばならぬ女だ。
五十八
しかし、その夜の明け方に、竜之助がうなされたのは、水を飲まんとして、とある山蔭を下って来た時のことであります。
眼の前に展開する大いなる湖を見ました。その周囲の山は、いつぞやお雪ちゃんに導かれて、越中の大蓮華であるの、加賀の白山であるのと指示された、それとほぼ同様でありましたけれども、その山脚が悉くこの湖水の中に没していることが違います。
山の飛騨の国を一歩だけ出で、水の美濃の国に一歩だけ入ったとは言いながら、右の夢には、これから導かれようとする京洛の天地も、東海の海もうつらずに、やっぱり山又山の中の湖水でありました。
暁の咽喉がかわいたから、酔覚めの水を飲みたいつもりで、山を下りて、この湖辺まで来たのですが、さて、飲もうとして汀に跪いて見ると、その湖水の色がみんな血でありました。
「あ、これでは飲めない」
竜之助は、差入れようとした掌を控えました。こうして改めて見渡す限りの漫々たる湖が血であることをしかと認め、そうして、これぞ世にいう血の池なるものであろうと気がつきました。