일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠16

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면

아오조라 문고

そこで、立聞きをしていた人も、存外いらいらした気分も見せないで、おとなしく会話と討論の酣わなるを聞き流していたが、その会話と討論は、いよいよ酣わになるばっかりで、いつ果てるとも見えないものですから、その点に於て辛抱なり難いものの如く、松の根方から、また静かに身を動かして、南庭から西の軒場へ歩み去る姿を見ると、それは覆面の姿であります。

覆面をしたからといって、辻斬りの本尊様ではなくて、女の姿であることによって、直ちにそれと受取れる、それはお銀様の微行姿であります。

お銀様は、たしかにこの屋を訪れて、お雪ちゃんにでも何か用向きがあって来たものか、或いは何か他に目的があって来たのか、とにかく、尋常にこれへ訪ねて来て、この酣わなる会話と討論のために、その用向きを遠慮して、静かにこのところを去るのであります。

そこで、この女の人の姿が、館の後ろの叢の中に隠れてしまいましたが、暫くたつと、西へ離れて広々とした裾野の中に裾を引いて、西に向って歩み行く同じ人の姿を認めることができました。

こうして、ゆっくりと、西へ向って裾野に裾を引いて行くが、この道を西へ向って行く限り、昨晩のあのセント・エルモス・ファイアーに送られた異形の人と同様の道に出でないということはありません。