후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 242,044자 · 477화면
ませんのでございます」
といいながら、ジリジリと迫って来た刃先を左へ廻って避けました。その時、月の光もまためぐって、卒塔婆にうつる一面の文字には、
「我不愛身命、但惜無上道」
月は冷やかに、道志脈の上を徘徊すること、以前に変りはありません。
この頃、月をながめている人の話によると、時あって月が紅く見えるそうです。多分、それは黄塵が空中に満ちて、銀環の色を消す所以のものでありましょうが、人によってはそう見ません。
白虹日を貫くのは不祥である、月光紅に変ずるのも只事ではない。日月は天にあって、人生を照覧するものだから、心を虚にしてそれを直観していると、すべての人間界の異象がまず以て日月の表に現われるのだということを、まじめに信じているものがあるのですから、夜な夜な月色が紅に変ずるのを、吉兆と見たり、悪瑞と見たりする者の出づるのも抑えることができません。そうだという迷信に対して、そうでないという正信も成立ってはいないらしい。
一本の卒塔婆を中にして、盲法師のお喋り坊主の弁信と、刃をつきつけた机竜之助とが相対している時に、たまたま道志脈の上に横たわる月の色が変ってきました。