후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 242,044자 · 477화면
そうはさせまいとする。やがて意外のさけび、
「やあ――女だ」
床几に腰をかけた猩々の仮面は、
「おお、御身は女性にて在するな。何とて斯様なる山中へ、女性の身一人にておわせしぞ。まして男の装いしたる有様こそ怪しけれ」
ことさらにいうとも思えないほどの自然な調子、朗々たる音吐で、雅文体の問答をしかけられましたので、捕えられた男装の婦人は、
「はい、小仏より上野原へまいる途中、駕籠を見失い、道に踏み迷うてこれへまいりました」
面を伏せて柔順に答えました。
「して、何用あって上野原へまいらるる。御身はいずれの御出生ぞ、うけたまわりたし」
「たずねる人があって、江戸を立ち出でてまいりました」
「男の装い召されしは何故ぞ」
「道中が心配になりますから……」
「さりながら、女性の男装して関所を越ゆるは、国のおきての許さぬことを、知らぬ御身にてはよもあらじ」
「それは存じておりますけれど」
問われて窮する女の姿を、仮面の中より見下ろしていた猩々は、
「いかさまこれは、ことさらにわれらが楽しみをさまたげんとて来りしものとも思われねど、まずは詮議の次第もあり。いかにおのおの、この女性を幕屋のうしろ、栗の大木の下へつなぎ置き、暫しの窮命をせさせたまえ。