후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 242,044자 · 477화면
駒井が例の如く籐の鞭を振って立去る姿を、門に立った一学は、朝靄の中に見えずなるまで見送っていました。
二十
駒井甚三郎は、生きては再び足を踏む機会はあるまいと思ったわが家へ、計らず帰って見ると、そこにおのずから感慨無量なるものがあります。
連綿とつづいたわが家を、自分の代に至って亡ぼしてしまった。それも、自分にとっては問題にならぬことながら、社会的には無上の汚辱。どう考えても同情の余地のないふしだらのために、一代の嘲笑の的となりつつ葬られてしまった。
よし、駒井甚三郎は、わが身の愚劣と、世間の審判の愚劣とに呆れ果てて、別に天地を求めて生きるの道はいずれにも開かれているとはいえ、先祖の位牌に塗られた泥土は拭うべくもあるまい。また後代の駒井の家の祭りをここに絶った責は免るべくもあるまい。
先祖に済まない――という家族制度の根本をなす思想は、この人を囚えて窒息せしむるに至らないまでも、決してその良心に安きを与えてはいないはず。
駒井は久しぶりで、わが家の敷居をまたいで、はじめて、この罪の執拗なことを強く感じました。そこで、彼は亡き父と母とのことを深刻に回想してきました。