후리가나로 읽는 일본 고전
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てんのう
天皇
蜷川 新
蜷川 新의 天皇(てんのう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,036자 · 269화면
なるものが、薩長の二藩に出された。そこで薩藩の西郷隆盛は、部下の益満休之助と伊牟田尚平を江戸に送り、江戸の薩摩屋敷において、五百人の浪人を募集させた。そうして、それに武器をわたして江戸市中にはなち、各所で民家に強盗せしめた。この事実は、知らない人が多いけれども、当時の文書には、相当に書かれている。私なども、幼少のころから、しきりに聞かされたものであつた。
彼らは、民家から、五十万両を強奪したといわれる。のちに、この強盗団の巣屈である、薩摩屋敷は、小栗上野介らの主張によつて、焼きはらわれた。強盗らは京都にのがれ、西郷に会い、さらにまた信州において「赤報隊」というものを組織していたが、翌年の春、東山道総督軍によつて、「偽勤王」の名のもとに、主謀者はことごとく斬首された。のちに伊牟田も斬首された。証拠の湮滅をはかるためであろう。この強盗団の組織には、西郷をはじめ、岩倉、大久保、板垣退助らも加担していたのであるが、自分の野望を達するために手段をえらばぬ彼らの心事は、およそこのような陋劣なものであつたのである。
権力を放棄した慶喜の善意は、十二月の小御所会議において、完膚なきまでにふみにじられた。