일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きだんクラブ〔せんごばん〕

奇談クラブ〔戦後版〕

野村 胡堂

野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,681자 · 22화면

아오조라 문고

声は紛れもない足の下、真っ黒な水の中から起るではありませんか。

「舟の中か」

のぞくと脚下十数尺、火の粉の空を映した、真っ黒な夜の水に、形ばかりのとまを掛けた一艘の小舟、その舳に立って若い女が、喉のあたり白々と、焔に追われて危うく岸に立った、伊予守忠弘を見上げているのでした。

「左様でございます。そこはお危うございます。石垣の段々を伝わって、降りていらっしゃいませ」

「辱けない」

今は遠慮も辞儀もありませんでした。伊予守忠弘は馴れぬ足つきで、石の段々を踏んで転げるように下へ――

「あっ、お危うございます」

舟の中から、十九歳の忠弘の身体をやんわりと抱き取ってくれたのは、なんと若いつる草のような感じのする異香馥郁たる女だったのです。

折から高力家の下屋敷は、朝倉忠左衛門以下幾人かの尊い生霊を呑んだまま、恐ろしい音と共に焼け落ちました。石垣の上に揚った巨大な火柱が、カッと中天の雪雲を焼くと、一瞬舟の中は真昼のように明るくなってしまいます。

「――――」

伊予守忠弘――十九歳になる四万石の若殿様は、危うく声を立てるところでした。

自分の屋敷の燃え落ちる焔の光の中に、実に運命的なものを見てしまったのです。