후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,681자 · 22화면
三
「辱けない、が、お前の兄とやらは?」
「浅草の裏に家がありますが、彼方も火になった様子です。いずれここへ参りますでしょう」
話が尽きると、若い二人は継穂もなく黙り込んでしまいました。それにこの女の様子が、見れば見るほど腑に落ちないところがあります。身扮は恐ろしく粗末ですが言葉には武家育ちの匂いがあり、取なしはテキパキとして、勝れた気性を見せますが、顔や身体の表情は娘々して、ナイーヴな魅力を発散するのです。
どうかしたらこの見る影もない粗末な着物に、名ある香でも焚きしめているのでは無いでしょうか、忠弘はそんな事まで考えているのでした。
三
火事は翌る日も燃え続け、江戸城の本丸まで焼いて、三日目の正月二十日に漸く鎮まりました。その翌る日の二十一日迄三日三晩、伊予守忠弘は、八幡前の小さい町家に、素性も知れぬ美しい女とたった二人差向いで暮さなければならなかったのです。
叔母さんは何処へか行ったまま帰らず、兄とやらもその儘姿を見せず、二人は全く途方に暮れながら、ここに籠って、江戸の町々の秩序と町人武家共の常識を取戻すのを待つ外はなかったのでした。
その三日三晩の間、この若い二人の男女は、どんな生活をしていたことか、それは歴史も伝説も伝えてはおりません。