일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちぎりきぬ

契りきぬ

山本 周五郎

山本 周五郎의 契りきぬ(ちぎりきぬ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,757자 · 66화면

아오조라 문고

そのため河修奉行という役所があり、おなつの父と兄とはその役所に属していた。

それがちょうど、去年の八月はじめのことであるが、雨が五日ほど降ったあとの非常な暴風雨で、領内の所々に山崩れがあり、荒井川は大洪水になって、水はお城の石垣の根にまでついた。――田畑の被害はもちろん、城下の家もかなり流されたり、倒潰したりして五百何十人も死んだり、埋められたりし、千人を越す負傷者が出た。

父の茂吉と兄の市之丞とは、七番洗堰という持場を守っていたが、洪水のため流されていっしょに死に、母とおなつとは足軽長屋にいて、潰れた家の下敷になり、おなつは無事だったけれども、母は腰と右の太腿の骨を折ってしまった。――平生ならそんなことはないのだが、領内全般にわたる大災で、父や兄の葬らいはともかく、母のことはおなつのうえに全部かかってきた。親類も知辺もみな多かれ少なかれ水にやられている。……結局は金を借り、借りた金に縛られて、隣藩のこんな土地へ堕ちて来たのであるが、おなつがこっちへ来るまえ彼女のそんな犠牲にも拘わらず、母はついに死んでしまった。

男子がいなければ藩との関係は絶える。