후리가나로 읽는 일본 고전
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 妖怪博士/青銅の魔人(ようかいはかせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 212,920자 · 421화면
博士はそこにはいりますと、いきなり黒い衣のようなものをぬぎすて、シャツ一枚になって、鏡の前のイスに腰かけました。それから、じつにふしぎなことがはじまったのです。博士はまず、めがねをはずして、台の上におきますと、両手で半白の髪の毛をつかみ、まるで帽子でもぬぐように、スッポリととりはずしたかと思うと、こんどは口ひげと三角形のあごひげに手をかけ、これもメリメリと、ひきはがしてしまいました。
ああ、なんということでしょう。博士は二重の変装をしていたのです。さいぜんまでは、きたならしい乞食じいさんに化けていて、その変装をといたかと思うと、その下にまだ、かつらやつけひげがあったのです。
それをとりさってしまった、今の姿こそ、ほんとうの蛭田博士にちがいありません。見れば黒々とした髪の毛、つやつやとした顔の色。老人どころか、まだ三十歳を少しこしたばかりの若者です。
博士は鏡の下のひきだしを、あちこちと開いて、何かさがしているようすでしたが、やがて、クシャクシャとみだれたしらがの老婆のかつらをとりだして、手早くそれをかぶりますと、つぎには、絵の具ざらのたくさんならんでいるひきだしを開き、そこにあった絵筆をとって、鏡を見ながら、顔に何かかきはじめました。