후리가나로 읽는 일본 고전
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つまのざ
妻の座
壺井 栄
壺井 栄의 妻の座(つまのざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,695자 · 165화면
「閑子って、行ったさきで人騒がせをしてるみたいね。何でしょうあれ。」
ミネの眉はなかなか開かなかった。目に見えぬ毒素のようなものを体臭のように閑子はもっているのだろうか。
千枝がきた翌日、閑子はせかせかと足音もせわしなく戻ってきた。そして何を思いついたのかミネから視線をさけるようにして、せっせと働き出した。洗いはりをして着物の縫い直しをやっている。足袋や肌着の手入れをしている。持ちものをせっせと片づけている。あれ以来血圧の高くなっている閑子はのぼせたような顔をいつもしていた。
「あんまり根をつめなさんな。ぼつぼつしなさいよ。」
ミネがいたわると、さすがにやさしい顔になり、しかし多少の思いをこめた口ぶりで、
「神戸へゆこうと思って。」
ミネはおどろいて膝をよせていった。
「あそびに?」
「いいえ、下女奉公。」
わざとのようにそういって針箱の抽出しから手紙をとり出してみせた。神戸にいる姉からの手紙で、それは閑子の手紙への返事だった。――家政婦といっても本とうに家庭的に、一さい合さい任せるそうです。何しろ男主人がいなくて、奥さんが神戸で商売をやっているのです。