후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
つまのざ
妻の座
壺井 栄
壺井 栄의 妻の座(つまのざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,695자 · 165화면
五
五
ぬれたような黒土の上に点々とみどりが散らばっている。秋まきのえんどうが冬をしのいできた姿をそのまま、ちぢこまって、みどりの色もまだ沈んでいるその姿だった。霜柱ものこっている春寒むのおもては雀でさえも首をすくめているように見える。胸をまるくふくらませて、二羽だった。夫婦だか親子だか一羽が先に立ってちょんちょんととんで歩くあとから、同じようにちょんちょんと、も一羽がついてゆく。思い思いに背を向けあった形で土の上をあさっているかと思うと、急に並んで向きあって何かささやき交すような格好をしたり、かと思うとぱっととび立って庭木の繁みにかくれたりする。動いているのは雀だけというような、しずかな朝だった。雀はいつのまにか五羽になって、えんどうのある家庭菜園の上をとび回っている。みんな赤ん坊のように思える無邪気な雀たちのむつみあう姿を、日向縁の硝子戸ごしに眺めているミネの顔はしかし、朝とも思えぬ疲れをあらわにしていた。昨夜おそかったのだ。
「顔、洗っておいでよ。」
自分は今すましたばかりのすがすがしい顔で悠吉が近づいてきた。夜をろくにねむらずに仕事をしたあとの妻をいたわる調子である。