후리가나로 읽는 일본 고전
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つまのざ
妻の座
壺井 栄
壺井 栄의 妻の座(つまのざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,695자 · 165화면
定期的な集りの場所になっていたミネの家が、ミネの病気のために貞子の家やその他に移されてから、ずっと人に会うこともなく過していたミネは、十一月の例会にはじめて貞子の家まで出かけた。手も足も青白く、すきとおったような色をしていた。坐った場所が座敷の次の室の鏡台の前だったので、みるともなく鏡かけをめくってみて、白髪の殖え方に目をみはった。白髪は母ゆずりだったが、それにしてもひどすぎる。ここ一年に七つも年をとったように思えた。苦労をしたねといたわりたいほどの老け方だ。玄関があいたと思うと野村がはいってきて、座敷の方の車座の中に坐りこんだ。ミネと正面に顔を合せる場所だった。一年ぶりである。ちょうど一年になる。野村も老けた顔の色だった。親しそうにミネにうなずきかけた。ミネもにこにことこたえた。心のどこかに残っている不自然さをおい払ってミネは野村に話しかけたりした。野村も病気のことをたずねたりした。互いにいたわりあっているようでもあり、そばにいる人たちを意識しての何気なさそうな粧いでもあった。ここから出発して、もとにもどらねばならないのだ。ミネはそう思った。そんな気持を貞子はまた貞子で感じていたらしく、彼女の細かい気づかいを、それとなく織りこんで、こわれた友情の橋をつなごうとした。