후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
つまのざ
妻の座
壺井 栄
壺井 栄의 妻の座(つまのざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 82,695자 · 165화면
野村さんにしたってよくよくだろうじゃないか。そんな中へ閑ちゃんをおとしこんだことでは、私は手をついてあやまる。」
一生けんめいのミネの言葉もどの程度に受け入れられているのか、閑子はうわの空で、相変らず玄関にばかり気をとられている。
「あ、きたわ。」
みたこともない身軽さで立ち上り、小きざみの急ぎ足で閑子は出てゆく。ミネの部屋の入口からまっすぐに通った長い中廊下を玄関の方へ猫背の胴をまげて、頭の毛をなでながらひどいそと足でうきうきと走ってゆく後姿をミネは限りない悲しさで見おくった。みめ美しい小柄な妻のなくなったあとへその妻の遺言によって子供のために裁縫のできる母として迎えられた女、それは大きなからだの、ちぢれた髪の唇の厚い女だった。そのみにくい外観が女の価値の大部分を決定したというのだろうか。それとよく似たところの多いミネは、共々に恥かしめをうけたような思いで自分をふりかえった。きれいでない。決してきれいではない自分たち。だけど――
閑子ががっかりした様子で戻ってくる。野村でなかったのだ。ややきまり悪げの微笑を浮べた色の黒い大きな顔。その後姿や前姿を、せまい廊下に行きつ戻りつ幾度もくり返しながら午後になった。