후리가나로 읽는 일본 고전
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うかのちょうじゃものがたり
宇賀長者物語
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 宇賀長者物語(うかのちょうじゃものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,427자 · 19화면
薄れかけた夕陽の光が築地の上にありました。
「何かあなたは、かん違いをしておるようだ、今晩来てゆっくり話します」と、修験者は云いました。
「父さんの留守に、そんなことをされては困ります」と、女は周章てたように云いました。
「来ては悪いですか」
「困ります、父さんの留守に……」
修験者は一寸口をつぐんでいたが、
「まあ、そんなに云うものではありませんよ」と云って、苦笑をしながら出て往きました。
今歳の正月、長者が宇賀の老爺を伴れて、国司の館に往って四五日逗留している留守に、女は修験者の神秘に侵されていたが、その比になってその反動が起っておりました。
「来ては困りますよ」と、女はまた修験者の背後から云いました。
やかましい父が見張っている時でさえ、その隙を盗んで纏わりついた者が、今日からはどんなに煩耨く纏うて来るだろうと云う恐れが、女の頭に充満になっておりました。女はどうかして修験者から逃れる工風はないかと考えておりました。
暗くなると塗籠に入れられていた壮い男が引き出されて、長者の室で頭に火を燈しました。女はそれを見て、これを己の室へ据えて置くなら、修験者が入って来ないだろうと思いました。