후리가나로 읽는 일본 고전
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いえのはなし
家の話
柳田 国男
柳田 国男의 家の話(いえのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,799자 · 23화면
多くの地方においては、右の兵農一致の旧習慣を打破するにあらざれば、領主の安全を期することができなかったのである。士族が別階級のごとくなり初めたのは、まったくこれが原因と見て差支えない。
名字が事実上の在名と合致しなくなり初めたのはずいぶんと古いことである。自分等はその起原を平家の滅亡、承久の乱等に伴なう多くの大名の没落が、鎌倉方の武家に多分の新恩を加給した時代に初まっていると思う。たとえば九州では宇都宮、千葉、伊東などの東国の名門が入部するに当って、家の名声を輝かすがために、特に昔からの家号を襲用して、新在所の地名を用いなかったものが多かった。奥羽では葛西や小野寺、南部、千葉などはこの例である。地方的にもこの種類の小移動があったために、旧来の領主とても、必ずしもその所在地の苗字を保持しているとは限らぬが、それにしても四百年五百年の間一定の土地に住み、未開の原野があれば部下を送ってこれを拓きこれを耕し、一通りならぬ深い因縁を結んでいたのであるから、これを元のままの農家兼武家の型で遺しておくことは、常に他所から入り込んだ領主にとっては、危険であったに違いない。