후리가나로 읽는 일본 고전
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ふじとざん
富士登山
高浜 虚子
高浜 虚子의 富士登山(ふじとざん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,282자 · 9화면
翌朝は未明に起き出でて駒ヶ嶽の近傍に御来光と呼ばれている日の出を拝みに行った。御来光や雲海の模様は壮大を極めているが其は文章には書けない。皆毛布やどてらにくるまって出掛けたのであるが、相当に寒かった。
朝飯を済してから十八町のお鉢廻り=噴火口壁廻り=を試みた。剣ヶ峯の蟻の戸渡りとかいう所だけは流石に危険に感じたが、其他はそれほどでなかった。ただ其甲州に面した方面に直下一万尺、すぐ眼の下に森林帯の見える勾配の最も急な所を見下ろした時は、足の土ふまずがじんじんして厭な気持であった。豆粒大の石を落しても、それがだんだんと下の大きな石に当って、しまいには幾抱えもあるような大きな石が、何十分とか何時間とかを経て終に森林帯へまで落ちて行くとかいうような話もいい心持はしなかった。
お鉢めぐりだけ済まして噴火口へは降りなかった。帰りは砂走りを一目散に走り降りつつあった時に、後ろから呼ぶ声がするので振り返って見ると其は強力の声であった。我等一行は散り散りに走り下りつつあったので互に豆程に小さく見えた。「そんな方に走って行くと宝永山の噴火口に飛込むぞ。」
其方向に走りつつあった二三人は剛力の教える方に方向を換えて走った。