후리가나로 읽는 일본 고전
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ふじとざん
富士登山
高浜 虚子
高浜 虚子의 富士登山(ふじとざん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,282자 · 9화면
私が富士山に登ったのは十五六年前のことである。平々凡々の陸行であったので特に書き記すほどのこともない。殊に当時ホトトギス誌上には碧梧桐君が其記事を書いたので私は何も書かなかった。今書くとなるともう大方は忘れてしまっているので、いよいよ何も書くことはないわけであるが、それでも思い出し思い出し概略を記して見ることにする。
十五六年前の富士登山は、今日ほど普通なものではなかった。その前年中村不折君が末永鉄巌君などと富士に登って来て盛んにわれ等を羨まがらせたので、負けぬ気になって、碧梧桐君や岩田鳴球君や菅能國手や其他数人を語らって出掛けたのは七月の末であったか、八月になってであったか、それも忘れてしまった。碧梧桐君は其頃から健脚をもって任じて居たので、もとより問題にならなかったが、「虚子に果して頂上まで登る勇気があるかどうか。」ということが子規居士枕頭の話題になっていた。殊に居士は其病弱の躯から推して到底私には頂上まで登る勇気はないものの如く推定したらしい口吻であった。「まア行って御覧や。」などと憐れむような口吻で居士は私に言った。
御殿場の御殿場館とか言った宿に一夜を明かして夜半の三時頃から登山することになった。