후리가나로 읽는 일본 고전
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かんちゅうたいがくき
寒中滞岳記
野中 至
野中 至의 寒中滞岳記(かんちゅうたいがくき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,295자 · 16화면
故に、差当りこの病を医すべき適切なる薬餌を得、なお引続き滞岳して加養せんことを懇請したれども、聴かれざりしかば、再挙の保証として大に冀望する所あり、かつこの事業の遠大を期するものなることを慮い、遂に一旦下山に決したり、ここに於て予は遂に造化の陰険なる手段に敵すること能わずして、全く失敗に帰したるなり、これに就きても予はこれまでの実験上、ますます気象の人世に最大関係あることを確認するを得たり、内地に於ける各種の企業者にして、しかも平地に於てすら、往々身体の健康を傷いて失敗するものあり、いわんや海の内外土地の開未開を問わず、その故郷を離れて遠く移住せんと欲するもの、もしくは大に業を海外に営まんと欲するものの如きは、先ずその地の気象を調査すること最大要務なりとす、従て平素より気象なるものに注意し、これが観念を養うを要す、然らざればあるいは失敗に帰するに至るべきなり、あに戒めざるべけんや。
予はここに於て終に十年来の素志を達する能わずして、下山の止むべからざるに至りたれば、腑甲斐なくも一行に扶けられて、吹雪の中を下山せり、胸突を過ぎし頃日は既に西山に傾きしかば寒気一層甚しく、性来壮健なりとはいえ、従来身心を労し、特に病体を氷点下二十余度に及べる寒風の中に曝せしことなれば、如何でかこれに堪ゆる