후리가나로 읽는 일본 고전
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こざくらひめものがたり
小桜姫物語
浅野 和三郎
浅野 和三郎의 小桜姫物語(こざくらひめものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,097자 · 267화면
二十八、昔語り
』そう思っていられはせぬかと考えると、私は全く穴へでも入りたいほど恥かしくてならないのでした。
それでも予定の場所に着く頃までには、少しは私の肚が据ってまいりました。『縦令何事ありとも涙は出すまい。』――私は固くそう決心しました。
先方へついて見ると、良人はまだ来て居りませんでした。
『まあよかった……。』その時私はそう思いました。いよいよとなると、矢張りまだ気おくれがして、少しでも時刻を延ばしたいのでした。
お爺さんはと見れば何所に風が吹くと言った面持で、ただ黙々として、あちらを向いて景色などを眺めていられました。
二十八、昔語り
良人がいよいよ来着したのは、それからしばしの後で、私が不図側見をした瞬間に、五十余りと見ゆる一人の神様に附添われて、忽然として私のすぐ前面に、ありし日の姿を現わしたのでした。
『あッ矢張り元の良人だ……。』
私は今更ながら生死の境を越えて、少しも変っていない良人の姿に驚嘆の眼を見張らずにはいられませんでした。服装までも昔ながらの好みで、鼠色の衣裳に大紋打った黒の羽織、これに袴をつけて、腰にはお定まりの大小二本、大へんにきちんと改った扮装なのでした。