후리가나로 읽는 일본 고전
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こざくらひめものがたり
小桜姫物語
浅野 和三郎
浅野 和三郎의 小桜姫物語(こざくらひめものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,097자 · 267화면
岩屋から少し参りますと、モーそこはすぐ爪先上りになって、右も左も、杉や松や、その他の常盤木のしんしんと茂った、相当険しい山でございます。あの、現界の景色と同一かと仰ッしゃるか……左様でございます。格別異っても居りませぬが、ただ現界の山よりは何やら奥深く、神さびて、ものすごくはないかと感じられる位のものでございます。私達の辿る小路のすぐ下は薄暗い谿谷になって居て、樹叢の中をくぐる水音が、かすかにさらさらと響いていましたが、気の故か、その水音までが何となく沈んで聞えました。
『モー少し行った所に大へんに良い山の修行場がある。』とお爺さんは道々私に話しかけます。
『多分そちの気に入るであろうと思うが、兎も角も一応現場へ行って見るとしようか……。』
『何卒お願い致します……。』
私はただちょっと見物する位のつもりで軽く御返答をしたのでした。
間もなく一つの険しい坂を登りつめると、其処はやや平坦な崖地になっていました。そして四辺にはとても枝ぶりのよい、見上げるような杉の大木がぎッしりと立ち並んで居りましたが、その中の一番大きい老木には注連縄が張ってあり、そしてその傍に白木造りの、小さい建物がありました。