일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やまだちもんどう

山だち問答

山本 周五郎

山本 周五郎의 山だち問答(やまだちもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,163자 · 32화면

아오조라 문고

二

二

玄一郎はそれなりその日の事を忘れた。小雪という娘のことも、侍女に貸してやった羽折のことも、……それというのが間もなく彼に縁談が始まったし、書院番から馬廻り扈従に役替えになったりして、なにやかや身辺が忙しくなったからである。縁談の相手は槍奉行を勤めている佐田権太夫の女で、権太夫が自分から玄一郎をみこんでの話だった。仲人には老職の大高半左衛門が立つことになっていた。郡の家がらにすれば破格のことである。はじめ玄一郎は躊躇した、彼はごく平凡な人間でとりたてて是れという能才もない、「おれのとりえはただ出しゃばらないのと口数の少ないことだけだ」自分でそう信じているくらいだった。然し世間は妙なもので、あまり口数もきかず、必要でない限りいつもしんと自分の座を守っている彼の挙措をたいへん高く評価し始めた。或るとき誰かが「郡は人物だ」と云った、それが人々の眼をいっせいに彼へ集め、「なるほど郡にはなにかがある」と頷かせた、そんな程度だろうと玄一郎は推察している。書院番のときにもいつかしら肝入役に推されていたし、馬廻り扈従に擢かれたのも番がしらが眼をつけたからだった、そして槍奉行の女との結婚には老職が仲人に立つという、もちろん式だけの役ではあろうが、――然しこれはかなり不相応だ、彼はそう考えた。