후리가나로 읽는 일본 고전
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やまだちもんどう
山だち問答
山本 周五郎
山本 周五郎의 山だち問答(やまだちもんどう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,163자 · 32화면
五
はいといって老婢もいそいそと娘を促して立った。玄一郎は久方ぶりに胸のすがすがしくなるような、明るく楽しい気持を感じた。あの激しいどしゃ降りの日から百四五十日も経っている、こちらがすっかり忘れていたのに、向うではそのあいだ捜し求めていた、その気持が云いようもなく嬉しかったのである、殊に世間の軽薄な評判に叩きのめされていた時なので、感じ方もいっそう強かったのだろう、彼はしぜんと眉がひらくように思い、「やっぱり世の中に絶望することはないな」と呟いた。……半刻も経ったであろうか、老婢のかねがなにか浮かぬ顔つきで入って来た。
「あの娘を使ってやって頂けませんでしょうか」と、かねは主人の気を兼ねるように云った、
「……できたらぜひわたくしからもお願い申したいのでございますが」
五
「然しあれは戸田老職の家に仕えている筈ではないのか」
「それがお暇になったのだそうでございます。お羽折を拝借しましたとき、お所も名も伺わなかったのが戸田さまのお嬢さまの御きげんを損じ、そのように作法を知らぬ者は使っては置けぬと間もなくお暇が出たのだと申します」
「それはお気のどくだな」あの豪雨の中では所も名も訊くひまはない、悪いのは先に立去ったこちらで侍女のおちどではなかった、もしそれが原因で戸田家を追われたとすれば、その責任の幾分かは自分にもある