후리가나로 읽는 일본 고전
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やまのこんじゃく
山の今昔
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の今昔(やまのこんじゃく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,554자 · 42화면
山と山人
山と山人
我国に於て山登りが始められたのは何時頃からであるか、元より判然たることは知る由もないが、遡って遠く其源を探って見ると、狩猟を以て生活の資を得ていた原始民族に依りて、恐らく最初の山登りが行われたであろうことは想像するに難くない。もとより到る処に獲物の多かったことが考えられる原始時代には、深山幽谷をあさる迄もなく、平地の森林、原野、河沼等に於て充分日常の生活資料が得られた筈であるから、山に登ることなどは殆ど必要がなかったろう。しかし大きな獲物の前には、すべてを忘れて之を追跡する彼等の習性から推して、斯る場合、山へ登ることが無かったとは断言するを得ない。現に二千米近い山の上で石鏃や特種の石器などが時として発見されることがあるのは其証拠ではあるまいか、或は矢を負うた獣類が山上に逃れて其処で斃死したことも考えられるが、総てがそうであったとは云えないであろう。
農耕が発達するに連れて、平地の生存に堪えられない是等狩猟を生命とする民衆の一団は、狩場であった森林の喪失と獲物の減少と相待って、次第に其生活に都合の好い山奥に逃避することを余儀なくされたであろう。