일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ほ

帆

宮本 百合子

宮本 百合子의 帆(ほ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,973자 · 25화면

아오조라 문고

「喧嘩して却ってよくなったのかもしれない」

「そんなことよ。喧嘩せざる藍子、喧嘩せる黒川に美枝子を奪わる」

藍子は暫く黙っていたが、

「洒落てるな。私もどっかへ行きたくなっちゃった」

と云った。尚子は故意と揶揄するように、

「今なら間に合う。早く塩原へ行ってらっしゃい」

と云って笑った。

四

その時は釣り込まれて笑った。が、藍子は夕方小石川の二階へ帰って来て、新緑の若葉照りにつつまれて明るい山径と、そこを歩いているだろう人の姿を想い浮べると、何だか凝っと夜の間坐っていられない心持になって来た。

藍子は旅行案内を出し、北條線の時間を調べた。木更津に友達が逗留していた。そこへ行く気になったのであった。両国を六時五十分に出る汽車がある。

バスケット一つ下げ、藍子は飯田橋まで出てタクシーに乗った。

「間に合うだろうか」

「さあ……」

自動車が止る。藍子が三和土に足を下す。改札口がぴしゃりと閉る。同時であった。藍子は二分のことで乗りおくれたのであった。それでも彼女は、

「北條行もう出ましたか」

と、改札口を去ろうとする駅員に念を押した。

「出ました。この次は銚子行、七時二十分」