후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,795자 · 6화면
何をするのかと思うと、その切って来た葦の葉へ、今のバッタや赤蜻蛉などを留まらせて、と見、こう見している。
「これは、どうだ。異だろう」
老人は葦の葉を縁先へ立てて見せる。なるほど、自然の色を持った若葦の浅緑の生々した葉裏などにその夏虫のとまっている所は、いかにもおもしろい。異でもあり、妙でもあって、とても、市中の玩具屋を探して歩いてもある品でない。この妙な思い附きが一つの趣向で老人はすっかり好い気持になって、それを持って、彼岸の人出する場所、あるいは六阿弥陀のような所へぶらぶらと行って見るのであります。時候はよし、四方の景色はよし、木蔭の石灯籠の傍などに、今の玩具を置いて其所に腰打ち掛けて一服やっている。通り掛かりの参詣仲間の人たちが、ふと目を附け、これは異だ、妙だといってる中に、何んとなく好奇心にそそられて、その赤蜻蛉のを私に一本、その蝶々のを私に二本というように、つい興がって買う気になるのです。こうなると老人の得意はさぞかし、手間は相応掛かっても、元が掛からない手細工ですから、幾金にしても儲けはある。二時間、三時間、気の向いた道を景色を眺めて散歩している間に幾金かのお小遣いが取れるのであります。