후리가나로 읽는 일본 고전
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ようねんじだい
幼年時代・晩夏
堀 辰雄
堀 辰雄의 幼年時代・晩夏(ようねんじだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,965자 · 169화면
それでもその女の子は始終おずおずしたような微笑を浮べながら、おとなしく私について遊んでいた。そうやって私は自分勝手なことばかりやって、まるで相手を眼中に置かぬようにして遊んでいるうちに、何か急にその女の子と遊ぶのが厭になると、ぷいと立って、その子を無花果の木の下に残したまま、自分だけ家のなかへはいってしまったりした。すると、その女の子は何もしないで、一人でいつまでも、花莚の上に坐ったまま、私を待っていた。縁側で縫物をしていた母は、それに気がつくと、何か小声で私を叱りながら、お菓子を紙につつんで、その女の子のところへ持っていってやりながら、「又遊びに来てね」といって、その女の子を帰らせた。私はそれを見ながら、知らん顔をして、一人で何か他の玩具を手にして遊んでいた。
そのもう一人の少女は、たかちゃんといった。本当に気立てのやさしい子で、私の母のお気に入りだったが、たかちゃんがそういう子であればあるだけ、私はいよいよ好い気になって意地悪ばかりをしつづけた。しかしたかちゃんは私にそうされる事は当り前であるかのように、すこしも気にしないで、毎日のように遊びにきた。